ここは非同期型ネットゲーム「False Island」参加キャラクター関連ブログです。PL視点中心につきご注意下さい。
Posted by オウミ・イタドリ (544) - 2011.04.10,Sun
無事にバリトラ達を退け、『装置』を止める事ができた。
これ以上彼らに振り回される事は無いだろう。
これ以上彼らに振り回される事は無いだろう。
けれども『過去を求め集め続ける』とはどういう意味なのか。
それを尋ねようとしたら、バリトラやお付きの猫、そしてあの少年も
黙って「行ってこい」の仕草をよこしてきた。これが彼らの答えらしい。
虹の上を歩きながら、振り返って父さんの姿を探す。
やっぱり姿は見当たらない。…心なしか、戦闘の後はよく姿をくらましているような気がする。
島の事、フェフさんと話をしていた時の怪現象…
話を聞きたい時に限ってやたらと行き違うのは何故だろう。
次に父さんと会った時は、たくさん話をしよう。
…会ったばかりの頃はこんな風に考える事もなかったけれど
フェフさんに「似てる」と言われて、少し気持ちがほぐれたのかもしれない。
「父さん」と呼ぶのも、最近は慣れてきたように思う。
…もしもこの先、このまま僕が何も思い出せなかったとしても
僕の「父さん」は「父さん」でいいのかもしれない。
虹の終わりが見えてきた。
この先に、島の秘密がまた一つ―――
***
■古びた手紙:1枚目■
父さん、母さん、お元気ですか。
この島から手紙を出すと、不思議と送り先に届くのだそうです。
…今まで送った手紙は、そしてこの手紙は、無事に届いたでしょうか。
皆と離れ離れになって、誰が何処に居るのか、僕にはわからないままです。
それでも、手紙はこれからも送り続けていきます。
人から人の手を渡り、せめて1通くらいは
父さん、母さん、ワカツ、ミト、イヨ、カイ、ノト…
皆のうち、誰かの手元に届く事でしょう。
僕は今も『護衛』の仕事を全うしています。
護衛対象は、男の子と女の子の二人組…どちらもミトと同じ年頃です。
危険なこの島に留まり、自分自身の問題と戦い続ける事を選択した"彼ら"の行く末を、僕は傍らで見届ける事になるでしょう。
ただ…それでも僕は。彼らがこの島に来る以前の、本来彼らが身を置くべき平穏な日常へと戻ってゆく事を、心より願ってやみません。
初めは護衛として彼らの前に立ち、『護っている』つもりでしたが
今は―――気付けば、彼らを後ろから『見守っている』事の方が多いです。
…言われそうな事はわかっています。
僕は彼らに"あの子達"の面影を見ているのかもしれません―――
追伸:
今回は招待状を同封しておきます。
父さんがこの島に居ないとわかった今、僕が持ち続ける意味はありません。
次はきちんと、父さんの手に届く事を願って。
■古びた手紙:2枚目■
『スオウ・イタドリ様』
『これは日々退屈を感じている諸君への招待状―――
***
胸にしまった手紙が吐き出すマナの痕跡は赤い光の糸となり、虹の伸びる方角へと道を示している。
光の糸はやがて空に浮かび、虹を辿り…あの虹は歩けるという事か。
オウミが目の当たりにしたであろう芸当を、可能なら同じ視点で見たかった。
日に日に濃くなってゆく『痕跡』が気にかかる。
痕跡の主に近づいた事も一因だが、その主が宿すマナの大きさが最大の要因だ。
仲間内でマナの作用に鋭敏な者が居れば、そろそろオウミの能力を危惧して制止を促す頃合いか。
現状、忘却がオウミにもたらしている恩恵は大きい。
忘れているおかげで、迷いの無い槍を振るう事ができる。
逆に言えば、背負う過去に迷いの元凶が在るという事だ。
息子よ。
もしもこの先、お前が全てを思い出した時
「お前」は「お前」で在り続ける事ができるだろうか。
万が一その優しさを履き違え、この島の力に魅入られて
過去を変えようなどという愚行に及ぶならば
―――儂の手で息の根を止めねばなるまい。
身に余る試練を息子に与えてしまった不始末は、この手で必ず。
それを尋ねようとしたら、バリトラやお付きの猫、そしてあの少年も
黙って「行ってこい」の仕草をよこしてきた。これが彼らの答えらしい。
虹の上を歩きながら、振り返って父さんの姿を探す。
やっぱり姿は見当たらない。…心なしか、戦闘の後はよく姿をくらましているような気がする。
島の事、フェフさんと話をしていた時の怪現象…
話を聞きたい時に限ってやたらと行き違うのは何故だろう。
次に父さんと会った時は、たくさん話をしよう。
…会ったばかりの頃はこんな風に考える事もなかったけれど
フェフさんに「似てる」と言われて、少し気持ちがほぐれたのかもしれない。
「父さん」と呼ぶのも、最近は慣れてきたように思う。
…もしもこの先、このまま僕が何も思い出せなかったとしても
僕の「父さん」は「父さん」でいいのかもしれない。
虹の終わりが見えてきた。
この先に、島の秘密がまた一つ―――
***
■古びた手紙:1枚目■
父さん、母さん、お元気ですか。
この島から手紙を出すと、不思議と送り先に届くのだそうです。
…今まで送った手紙は、そしてこの手紙は、無事に届いたでしょうか。
皆と離れ離れになって、誰が何処に居るのか、僕にはわからないままです。
それでも、手紙はこれからも送り続けていきます。
人から人の手を渡り、せめて1通くらいは
父さん、母さん、ワカツ、ミト、イヨ、カイ、ノト…
皆のうち、誰かの手元に届く事でしょう。
僕は今も『護衛』の仕事を全うしています。
護衛対象は、男の子と女の子の二人組…どちらもミトと同じ年頃です。
危険なこの島に留まり、自分自身の問題と戦い続ける事を選択した"彼ら"の行く末を、僕は傍らで見届ける事になるでしょう。
ただ…それでも僕は。彼らがこの島に来る以前の、本来彼らが身を置くべき平穏な日常へと戻ってゆく事を、心より願ってやみません。
初めは護衛として彼らの前に立ち、『護っている』つもりでしたが
今は―――気付けば、彼らを後ろから『見守っている』事の方が多いです。
…言われそうな事はわかっています。
僕は彼らに"あの子達"の面影を見ているのかもしれません―――
追伸:
今回は招待状を同封しておきます。
父さんがこの島に居ないとわかった今、僕が持ち続ける意味はありません。
次はきちんと、父さんの手に届く事を願って。
■古びた手紙:2枚目■
『スオウ・イタドリ様』
『これは日々退屈を感じている諸君への招待状―――
***
胸にしまった手紙が吐き出すマナの痕跡は赤い光の糸となり、虹の伸びる方角へと道を示している。
光の糸はやがて空に浮かび、虹を辿り…あの虹は歩けるという事か。
オウミが目の当たりにしたであろう芸当を、可能なら同じ視点で見たかった。
日に日に濃くなってゆく『痕跡』が気にかかる。
痕跡の主に近づいた事も一因だが、その主が宿すマナの大きさが最大の要因だ。
仲間内でマナの作用に鋭敏な者が居れば、そろそろオウミの能力を危惧して制止を促す頃合いか。
現状、忘却がオウミにもたらしている恩恵は大きい。
忘れているおかげで、迷いの無い槍を振るう事ができる。
逆に言えば、背負う過去に迷いの元凶が在るという事だ。
息子よ。
もしもこの先、お前が全てを思い出した時
「お前」は「お前」で在り続ける事ができるだろうか。
万が一その優しさを履き違え、この島の力に魅入られて
過去を変えようなどという愚行に及ぶならば
―――儂の手で息の根を止めねばなるまい。
身に余る試練を息子に与えてしまった不始末は、この手で必ず。
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