六十五日目

「こういう料理はどちらで覚えられたんですか？」

アクエス君から飛んできたのはごく普通の、何気ない質問だった。

六十四日目

無事にバリトラ達を退け、『装置』を止める事ができた。
これ以上彼らに振り回される事は無いだろう。

六十日目

ヘトヘトになって遺跡外に戻り、準備を整えてから再び遺跡へ潜る。
それは恐ろしくあっという間の時間に思えた。

五十四日目

遺跡の奥へと、一条に伸びる赤い光を辿り歩く。

オウミがこの島で宿し帯びるようになったマナの『痕跡』だ。
物理的な足跡のように残した者の詳細を推し量る事は難しいが、悪天候で消えたりしないのは具合が良い。

五十日目

先の予期せぬ遭遇を皮切りに、ざわめき立つ感覚が治まらない。
当初よりはだいぶ落ち着きを取り戻したものの、鎮まるにはもう少しかかりそうだった。